創業の時は一人だから簡単だった
2009年に会社を設立した。
33歳の時だった。
特にいい大学を出たわけでもなく(むしろ3流大学中退)、何かしらの資格があるわけでもなかった。
特にやりたいこともなく、特にできることもないが、4年ほどやった業界のノウハウと経験はそれなりに活かしたかったのでその業界で生きていこうと独立した。
もちろんお金なんてギリギリしかなくて、知り合いからお金を借りたり、嫁に内緒で家庭の金を持ち出して会社を作った。
事務所を借りて登記して、なんだかんだで500万集めたお金も、会社設立が完了したその時には300万円を切りそうになっていた。
また、売上なんて全然ないのにだ。
会社を作ろうと思って集めた500万が、たった2ヶ月で300万ぐらいになっちゃって・・・。
めっちゃ焦った。
まぁでも勝算がなかったわけでもない。
4年間真面目に仕事はしてきたわけで、それなりに取引先になってくれる企業もあると思っていた。
結果25社程挨拶に回り、取引可能だったのは3社。
もっといけると思ったけど、思いのほか会社の看板や信用の影響はでかくて、できたばっかの吹けば飛ぶ会社とはなかなか取引してくれないもんだと、痛感した。
もう不安しかない。
毎日毎日朝から晩まで営業をしたり、会計をしたりしながら1か月が経過したころ、300万あったお金も200万を切り始めていた・・・。
ちょーやべー。
とか思いながらも家では
「大丈夫。うまくいってる心配するな。」
と、すまし顔。
この時長男は中1で、生まれたばかりの次男もいた。
そういえば、独立する前にローンが通らなくなるのが怖くて、マンションもかったばっかりだった。
次男が生まれ、マンション買って、会社辞めて独立したんだ。
ちょーこえー。